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型枠解体工が支援する製品開発の視点①

んにちは、東京都府中市の型枠解体 山宗建設(さんしゅうけんせつ)です。

最近、某企業様のご支援をする機会があり、それについて思ったことを書いてみます。

 

ある企業様ですが、建築に近い部材を製造されています。

そんななか、自社で完全な製品を目指し、プロジェクトを始めました。

 

色々なマーケッター、デザイナー等が関わりましたが、3年たっても製品すら定まらない状況でした

 

開発のプロセスは、プロダクトデザインの手法を取り入れ、自社の強み・弱み、外部環境、3Cを基本とし、顧客の想定、ニーズの検討、ポジショニング、ベネフィット、市場機会の検討という視点を繰り返しました。

BtoBが専門なのに、BtoCへ挑戦するというものでした。

 

これは、凄い取り組みではありますが、プロダクトデザインの手法も一つの視点であって、合う合わないがあります。また、これらを中小企業の少ない経営資源で実施するわけですので、具体化の確率は低くなります。

お勉強としてやるのであれば良いのですが、新製品開発、新事業展開という流れであれば、当然ながら新規投資を行うことも考えられます。

社長も不確実であれば、投資はできなかったのでしょうね。ましてや、BtoCで顧客のイメージも沸かなかったというところもあります。

 

そこで、私としては、技術は枯れた技術ではあるものの、素材や加工についての技術は一定程度あり、提案ができる程度の企画力があるということで、一旦プロダクトデザインの手法はやめてみるのも良いのではないかとお伝えしました。

 

現在、マーケットインがもてはやされています。当然ながら、顧客ニーズを満たすものでなければ自己満足という考えがあるからでしょう。マーケティングの理論でもそこは強く訴えられています。

 

ちなみに、「プロダクトアウト」は技術・素材や製造設備といった提供会社の視点で製品開発・生産・販売といった活動を行うこと、「マーケットイン」とは市場や購入者という買い手の目線に立って、買い手が必要とするものを提供していこうという視点です。

良く日本の製品は、余計な機能がついていて、顧客が本当に欲しい機能に絞れば売れるということがありますが、顧客視点であれば、適切な製品を提供できるというところでしょうか。

 

私も、通常はプロダクトデザインの手法でよいと思っていますが、ほどほどの何となく売れる製品というものが出来上がることが多いです。また、その手法が最近の製品開発で主流となる中、面白くないものも増えてきているのではないかとも思っています。

ありもしない市場に迎合するために、自社のリソースを変更していく過程で無理がたたることが良くあります。そういった意味では、自社を知ること、棚卸をすることを踏まえて、市場にどのように合わせていく方が良いかという手法もありだと考えています。

 

いわゆるプロダクトアウトの見直しが必要だと考えています。自社に合うやり方で進めていきましょう。様々なプロセスがあったっていいのです。それよりも、様々な過程で、ゆるぎない視点、方針を定めることが先決といえます。そこが弱いと何をやってもうまく進まないからです。

 

で、

 

話がそれましたが、その会社さんには、何を提案したかといいますと、「用途開発的プロダクトアウトの手法」を提案させていただきました。

 

例えば、型枠解体の我々が新規事業の開発として、BtoCに進む場合、ほぼ開発まで100%外注となります。加えて、管理するための人員も多く必要となり、事業を立ち上げるよりはM&Aにより買収した方が手っ取り早く成功率も高いでしょう。

となると、現在の経営資源と一部の投資だけで何をするかを検討した場合、型枠解体のシーズや技術を使って何ができるかです。

例えばを考えてみました。

一つは、弊社でも実施可能な、工程管理の手法をコンサルする(BtoB)

もう一つは、汚い家の片づけサービス(BtoC)

型枠解体の展開としては、まだまだあるとは考えていますが、いつか披露させてください。

 

このような視点があっても良いのではないでしょうか。自社にあうやり方をやりましょう。

 

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